文學ラボ@東京

(文学をなにかと履き違えている)社会人サークルです。第22回文学フリマ東京では、ケ-21で参加します。一緒に本を作りたい方はsoycurd1あっとgmail.comかtwitter:@boonlab999まで(絶賛人員募集中)。

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5/7 (日)の第24回文学フリマにウ-15で『文學ラボ』が参加します

ぎりぎりの告知となりましたが、5/7 (日)の第24回文学フリマ、参加致します。今回は新刊として、『人は文學ラボで9割変わる』を出品します。(小説誌です)。ご興味有る方は、ウ-15まで足をお運びください。宜しくお願いします。

テーマ小説「口論」

口は災いの元という。災いは口から始まり口に終わる。災いを避けるためには、常に口に注意していなければならない。しかしどうしても、それに抗えないこともある。これは運命だ。口から発せられた物によって命を失う人間もいるということを、私はこの一連の…

テーマ小説「白い彷徨い人」(小雨)

子供の頃、冬晴れは縁起の良い日であると教わった。列車の窓からその生命力を見せつけるかのように太陽が雲の切れ間からナイフのように鋭く光線を発する姿が目に映る。「今日は旅行ですか?」 前を向くと向かいに座っている紳士がみかんを剥きながら笑いかけ…

テーマ小説「時間の流れ」(おさかな)

「終わっていくんですねえ」 老婆はぽつりと呟いた。「はい。終わっていきます」 数分ののち老婆は一瞬で分解され、装置の上は無人となった。老婆は終わってしまったのだけれど、少し経ったあと装置の裏からハツカネズミが姿を現した。プラスチック製ビーズ…

テーマ小説:「時間の流れ」(soy-curd)

Youtubeに、"Me at the zoo"という動画が公開されていた。一人の若い男性が、カメラの前で、身振り手振りを交えながらなにかを説明している。背景には二頭の象がおり、両者とも画面に対して左を向いている。耳の形から、いずれもアフリカゾウであると特定で…

第二十三回文学フリマ東京への参加はありません

連絡です。先週気づいたのですが、担当者が出店料の振り込みを完全に忘れていたため、 第二十三回文学フリマ東京への参加はありません。関係者各位にはお詫び申し上げます。 文學ラボの新刊が待ち遠しい方は、来年の春か秋まで首を長くしてお待ちください。 …

ダイアログ・イン・ザ・ダークに行ってきました

7/2(土)、外苑前駅の近くで行われていたダイアログ・イン・ザ・ダークという催しに行ってきました。 www.dialoginthedark.com ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)は完全な暗闇の中で様々な体験をすることができるイベントです。会場内では白杖を渡されるので…

P+Dマガジンに『プログラミングで蘇る太宰治』を寄稿しました

小学館の文学系オウンドメディアであるP+Dマガジンに、『プログラミングで蘇る太宰治』と題した記事を寄稿しました。 pdmagazine.jp マルコフ連鎖でカオスな文章を生成するだけの内容ですが、ご興味ありましたら読んでいただけると幸いです。 詳しい実装につ…

国立科学博物館「恐竜博2016」に行ってきました

先週末、日頃から不足している文学的な素養を摂取するため、上野で行われていた国立科学博物館「恐竜博2016」に行ってきました。 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2016/dino2016/ 足を運んだ6/12は奇しくも博覧会の最終日でした。そのため…

オライリー書籍風の表紙が作れるという「O RLY Cover Generator」を使って文学フリマ前日に同人誌を作成した

www.lifehacker.jp はてブにオライリー風の画像作成ツールの記事が上がっていたので、これを使って実際に同人誌を作成してみた。 今までにも本サークルではオライリーっぽい表紙を使った同人誌を作成しており、その作成法についても soy-curd.hatenablog.com…

TensorFlowを用いた舞城王太郎の正体の類推

(これは第22回文学フリマ東京の原稿用に作成した記事です) 舞城王太郎は現代作家の中でも特異な地位を築いている。デビューは2001年、推理小説の文学賞であるメフィスト賞だが、2003年には純文学の賞である三島由紀夫賞を受賞している。文章は独自のスピー…

テーマ小説:「私たちの好奇心」(soy-curd)

中野ブロードウェイには、まだ行ったことがなかった。というか私は、新宿から西、中央線や丸の内線、大江戸線なんかもほとんど使ったことはなく、つまり、人生で一度も中野区に足を踏み入れたことがなかったのだ。これは良い機会だと考え、思い立った足で最…

Pythonでカクヨムから小説のデータを拾ってきてMongoDBに入れるやつ作った

Pythonでカクヨムから小説のデータを拾ってきてMongoDBに入れるやつ作った。 github.com といっても、BeautifulSoupでhtmlをパースしただけなので、まあ、それだけの内容。一応タグ検索もできるようにしておいた。あと、念の為分かち書きもしておいた。どう…

『入門 舞城王太郎』構成メモ

第二十二回文学フリマ東京にて出品予定の、『入門 舞城王太郎』の構成メモです。現状原稿が3%くらいしかできていませんが、自らを追い詰めるためにとりあえず公開してみます。おもしろい本ができるといいですね。 ## イベント当日 2016/5/1(Sun) ## 原稿締め…

テーマ小説:「一行目に死体」(森田さえ)

メンバー全員が同じテーマで小説を書いています。今回のテーマは「一行目に死体」です。 あることの罪(テーマ:一行目に死体) 森田さえ ワカバくんを殺した。 ワカバくんというのは私の実家近くにあった大きいスーパー『ひなげし屋』のマスコットキャラク…

テーマ小説:「一行目に死体」(soy-curd)

彼の死因は窒息だった。死んでから十五年の間、彼の死を気に留める者は全く無く、彼はただ、無名の死体としてそこに存在していた。死体はこのように、ほとんど世間の関心と相容れないものだが、無論例外もある。例えば、ジャーマン・シェパードのブロンディ…

小説:一行目に死体(社会死人)

後悔(一行目に死体) 僕の前には一つの死体が転がっていた。「これは一体……」 異様な光景だった。だって僕の体、正確にはさっきまでの僕の体だったものが転がっているのだ。なんで死体だとわかったって? 僕がここにいるからに決まっている。人間は自分を鏡…

小説:カフェの中(森田さえ)

文學ラボの活動として、各自同じテーマで作品を作る、という試みをすることとなりました。 今回のテーマは『カフェの中』となっています。 カフェをテーマに小説を書く、ということですので、日常系の話が出てくるか、奇想系の話が出てくるか、今から非常に…

レビュー:舞城王太郎『スクールアタック・シンドローム』

短編集『みんな元気』から 「スクールアタック・シンドローム」、「我が家のトトロ」を抜粋し、描きおろし短編「ソマリア、サッチ・ア・スィートハート」を加えた構成でできているのが、この文庫『スクールアタック・シンドローム』です。舞城というとデビュ…

レビュー:『有頂天家族』森見登美彦

過去に久米田康治キャラデザでアニメ化もしている『有頂天家族』を読みました。簡単に言うと狸小説なのですが、一応パンツも出てくるので、パンツ小説でもあります。どういうことかと言いますと、数多出てくる狸の中で、「尻を齧られることが弱点」という狸…

テーマ「カフェの中」(社会死人)

物語が出来るとき ノートパソコンには、ひたすら文字が並んでいた。画面の光が目に当たる。そのつらつらと書かれたすべてが僕にとっての失敗だった。『どうしてあの人みたいな小説になってしまうんだろう』 心の中で呟いたものをそのままキーボードで打って…

2016年1月31日、文學ラボのサークル部会を行いました

2016年1月31日、新しい参加者の方との顔合わせを兼ねて、部会を行いました。 若干集合に手間取りましたが、無事に落ち合うことに成功。 腹ごなしにまずは神保町のエチオピアカレーで昼食を取り、その後、喫茶店に移動しました。 テーマ創作『カフェの中』創…

テーマ創作『カフェの中』(soy-curd)

サークル活動としてテーマ創作『カフェの中』を行います

文學ラボの活動として、各自同じテーマで作品を作る、という試みをすることとなりました。 今回のテーマは『カフェの中』となっています。 カフェをテーマに小説を書く、ということですので、日常系の話が出てくるか、奇想系の話が出てくるか、今から非常に…

小説系弱小サークルがイベント後の燃え尽き状態からいかに活動を継続していくかについて考えてみる

昨年の文学フリマに参加し、『実践 太宰治』という冊子を頒布していた文學ラボというサークルです。 小説や漫画のサークル運営をしている人は皆通る道なのかもしれませんが、前回参加において体力を使い尽くし、ほぼ活動と言える活動を行えていない状況です…

掌編「猿」

私はブログを生業としていて、ページビューを稼がないことには、日々の食事にも困ることになる。そこでいつもいつも、話の種を探している。人が聞きたがるものに限る。そこで、人が好む話の傾向をつかむため、私はニュースアプリをよく用いた。傾向を知り、…

謝辞

文フリを終え。 ご購入頂いた皆様がおっしゃった「表紙が気になった」「くっだらねえ」という言葉のそれぞれと、両隣のサークルの方々との交流で充実しました。 またどこかでお会いしましょう。それまでに小説中身買いも増えるといいな! 社会死人

謝辞

文学フリマにて本サークルに足を運びただいたかた、まことにありがとうございます。 三時頃には撤退してしまったため、『実践 太宰治』入手できなかった方もいらっしゃると思います。 もしぜひ手に入れたいという方がいらっしゃいましたら、個別に連絡いただ…

文学フリマ東京に文學ラボとして出店中です!!!!

おかげさまで何部か売れています。 ちなみに現場ではこんな小説を鋭意作成中です。 文フリの二階に来てみたはよいが、どうも、緊急事態が起きた。私は二郎系のラーメンが好きなのだけれど、ついに、出店していた。一階のサークルは全て豚骨や、ネギ、その他…

文学フリマに向けてHeokuとPythonを用いた小説風文章生成アプリ『Bungoo』を太宰治モードにしました

2015/11/24に行われる文学フリマ東京に向けて、HeokuとPythonを用いた小説風文章生成アプリ『Bungoo』を太宰治モードにしました。 http://bungoo.herokuapp.com/Bungoo/ ある程度文章を入力してから"Shift + Enter"を押すと、その語の後に出やすい単語を表示…

文学フリマ立ち読みカタログに『実践 太宰治』をアップロードしました

estar.jp 文学フリマ立ち読みカタログに『実践 太宰治』を2Pだけアップロードしました。 なんとこの企画、投票という機能があり、もっとも得票数を集めた作品は金¥10000程いただけるようです。 ですが、アップロードされている作品を見ると小説がほとんどで…

太宰治小説の単語バイグラムを用いた執筆補助プログラムの作成

(以下の文章は文学フリマに出品する『実践 太宰治』の原稿です。) はじめに 前章では太宰治『人間失格』のテキストに用いられている単語を抽出し、可視化を行った。これで、太宰治の小説構造への理解が、多少なりとも深まったかもしれない。ここでもし、あ…

文学フリマ同人誌『実践 太宰治』の表紙ができました

画像が非常に残念なかんじですが、 直す気持ちが湧き上がらなかったらこのまま文フリに参戦します。 以上、宜しくお願いいたします。 Python文法詳解作者: 石本敦夫出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2014/09/18メディア: 大型本この商品を含むブ…

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化 その2

(この文章は秋の文フリ用の原稿です。) Kibana 前章(http://boonlab.hatenablog.com/entry/2015/10/26/000958)では、ElasticSearchへの小説データのインポートを行った。 それでは、それらのデータをデータ可視化ツールであるKibanaを用いて可視化していき…

第二十一回文学フリマ東京のブースが発表されました

今回の文学フリマの配置は、 ブース位置 : イ-33 (Fホール(2F)) カテゴリ : 小説|その他 となっております。今回の新刊は(落とさなければ)『実践 太宰治』というタイトルの本になりそうです。 群馬文明のときに出した『実用 どんぐりと山猫』と同じく、オ…

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化

(以下の文章は秋の文フリの原稿です) はじめに 読書という行為を、時間を抜きにして語ることはできない。例えば20000字程度の短編小説ならば、仮に分速500文字で読書可能だとすると、40分もの時間をわたしたちはそのテキストと向かい合うこととなる。わた…

『実践 太宰治』用のgithubリポジトリを作った

文フリで出す予定の、『実践 太宰治』用のリポジトリをgithubに作成しました。 github.com 完成した暁には、git cloneしてからビルドすればpdfが入手できるようになる見込みです。 以上、宜しくお願いいたします。

太宰治トリビュート掌編『トカトントン』

トカトントンが流行って、もう一年程になる。トカトントンというのは幻聴の一種で、罹患している患者はいつも、なにかに熱中すると急に幻聴が起こり、やる気が減衰してしまう。原因は菌ともウイルスとも不明で、ただ代々木公園に行くと罹るという流言だけが…

太宰治トリビュート小説『グッド・バイ』

(急遽文学フリマで太宰治トリビュートをやるかもしれない雰囲気になったので、 太宰治トリビュート小説を以下に掲載します) ○ ○ ○

文学フリマに参加するまでの一連の流れまとめ

来月文学フリマに参加する予定なので、 備忘録がてら文学フリマに参加するまでの一連の流れをまとめておきます。 文学フリマとは http://bunfree.net/?tokyo_bun21 文学系の同人イベント。小説・詩・批評等なんでもある。 コミケとかコミティアとかにも出て…

本日の小説

「猫を食べたことは残念ながらまだないが、猫に食べられそうになったことは一度だけある。あれは黒と薄灰色のぶち猫だった。確か首輪をつけていたな」 先生はそう言うと、恐怖のあまり、痩せた体をぶるっと震わせた。よっぽど恐ろしかったのだろう。呼吸も不…

よどみなく変わる憧憬

風景が次々に変わっていく。典型的な都会のビル群から、トンネルと少しの光、森や畑へ。そのすべてをぼくは眺めていた。まるで旧くから付き合いのある本を読んでいるかのようだ。ああ、確か小学校のときに『トロッコ』を読んだっけ。あの主人公はトロッコを…

社会人文芸サークル「文學ラボ(仮)」参加者募集

soy-curd.hatenablog.com 要旨 今年秋の文学フリマ*1への参加を目指し、「文學ラボ(仮)」を立ち上げます@東京。 *1:小説系同人イベント

本日の小説

人はまだ、保存されることに完全に慣れたわけではない。私などは、保存されたところでせいぜい誰に見られるでもなくただただ暗闇の中で眠りこけていれば良い。楽なものだ。隣の小島さんとは比べ物にならない。 小島さんはタクシーの女性ドライバーで、職業柄…

すべての天才ではないpixiv作家・なろう作家に届けたい、又吉直樹『火花』のすごさ

はじめに 本日又吉直樹『火花』を読了し、ここには創作活動のためのエッセンスが詰まっていると感じました。 その過程で考えたことが、他のweb上で創作活動行う方々に参考になればと思い、 このエントリを記述します。*1 火花作者: 又吉直樹出版社/メーカー:…

社会人になってから一冊もSFを読む気がなくなっている件について

※注 最近、可能性2が払拭されたおかげでSFを読むようになりました! はじめに 社会人になって以来、「心の底からSFを読みたい!」という気持ちが湧き上がりません。 無論世の中には延々とSFを読み続けている方々もいるわけで、SFを読まなくなってしまった原…

村上春樹「風の歌を聴け」のコスパの良さについて

村上春樹「風の歌を聴け」のコストパフォーマンスが異常に良いので、それについて書きます。 値段 BOOKOFFで¥100。書店で買っても¥390円で手に入るコスパの良さです。ほとんど全てのラノベより安いことに注目していただきたいです。 文学性 あの村上春樹のデ…

増田文学が芥川賞を取れる可能性についての考察

増田*1を読んでいると、ときたま「文学」タグがついているものが目に入る時がある。その中には、すさまじく文才が溢れている文章が紛れ込んでいる場合があり、うっかり読んでしまうと、その才能に歯ぎしりすることになる。その過程でつい、「もしや増田って…

本日の小説

量子力学の講義の後、酒を無性に飲みたくなった。酒を飲むには、この講義棟のある山を、何らかの手段で降りなくてはならない。私の財布の中に、タクシーチケットが複数枚あるのは知っていた。しかし、それらは酒を飲んだ後、家に帰るのに確実に必要になる。…

2000年~2010年までの芥川賞受賞作品の傾向について

はじめに 2000年代の芥川賞受賞作品の傾向についての考察を行っていく。なお、筆者のバックボーンは純文学というよりはジャンル小説よりのため、圧倒的知識不足の中このエントリを記述した。指摘等どしどしお待ちしております。