文學ラボ@東京

(文学をなにかと履き違えている)社会人サークルです。第22回文学フリマ東京では、ケ-21で参加します。一緒に本を作りたい方はsoycurd1あっとgmail.comかtwitter:@boonlab999まで(絶賛人員募集中)。

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2017-01-01から1年間の記事一覧

5/7 (日)の第24回文学フリマにウ-15で『文學ラボ』が参加します

ぎりぎりの告知となりましたが、5/7 (日)の第24回文学フリマ、参加致します。今回は新刊として、『人は文學ラボで9割変わる』を出品します。(小説誌です)。ご興味有る方は、ウ-15まで足をお運びください。宜しくお願いします。

テーマ小説「口論」

口は災いの元という。災いは口から始まり口に終わる。災いを避けるためには、常に口に注意していなければならない。しかしどうしても、それに抗えないこともある。これは運命だ。口から発せられた物によって命を失う人間もいるということを、私はこの一連の…

テーマ小説「白い彷徨い人」(小雨)

子供の頃、冬晴れは縁起の良い日であると教わった。列車の窓からその生命力を見せつけるかのように太陽が雲の切れ間からナイフのように鋭く光線を発する姿が目に映る。「今日は旅行ですか?」 前を向くと向かいに座っている紳士がみかんを剥きながら笑いかけ…

テーマ小説「時間の流れ」(おさかな)

「終わっていくんですねえ」 老婆はぽつりと呟いた。「はい。終わっていきます」 数分ののち老婆は一瞬で分解され、装置の上は無人となった。老婆は終わってしまったのだけれど、少し経ったあと装置の裏からハツカネズミが姿を現した。プラスチック製ビーズ…

テーマ小説:「時間の流れ」(soy-curd)

Youtubeに、"Me at the zoo"という動画が公開されていた。一人の若い男性が、カメラの前で、身振り手振りを交えながらなにかを説明している。背景には二頭の象がおり、両者とも画面に対して左を向いている。耳の形から、いずれもアフリカゾウであると特定で…