文學ラボ@東京

(文学をなにかと履き違えている)社会人サークルです。第22回文学フリマ東京では、ケ-21で参加します。一緒に本を作りたい方はsoycurd1あっとgmail.comかtwitter:@boonlab999まで(絶賛人員募集中)。

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評論

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化 その2

(この文章は秋の文フリ用の原稿です。) Kibana 前章(http://boonlab.hatenablog.com/entry/2015/10/26/000958)では、ElasticSearchへの小説データのインポートを行った。 それでは、それらのデータをデータ可視化ツールであるKibanaを用いて可視化していき…

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化

(以下の文章は秋の文フリの原稿です) はじめに 読書という行為を、時間を抜きにして語ることはできない。例えば20000字程度の短編小説ならば、仮に分速500文字で読書可能だとすると、40分もの時間をわたしたちはそのテキストと向かい合うこととなる。わた…

すべての天才ではないpixiv作家・なろう作家に届けたい、又吉直樹『火花』のすごさ

はじめに 本日又吉直樹『火花』を読了し、ここには創作活動のためのエッセンスが詰まっていると感じました。 その過程で考えたことが、他のweb上で創作活動行う方々に参考になればと思い、 このエントリを記述します。*1 火花作者: 又吉直樹出版社/メーカー:…

村上春樹「風の歌を聴け」のコスパの良さについて

村上春樹「風の歌を聴け」のコストパフォーマンスが異常に良いので、それについて書きます。 値段 BOOKOFFで¥100。書店で買っても¥390円で手に入るコスパの良さです。ほとんど全てのラノベより安いことに注目していただきたいです。 文学性 あの村上春樹のデ…

増田文学が芥川賞を取れる可能性についての考察

増田*1を読んでいると、ときたま「文学」タグがついているものが目に入る時がある。その中には、すさまじく文才が溢れている文章が紛れ込んでいる場合があり、うっかり読んでしまうと、その才能に歯ぎしりすることになる。その過程でつい、「もしや増田って…

2000年~2010年までの芥川賞受賞作品の傾向について

はじめに 2000年代の芥川賞受賞作品の傾向についての考察を行っていく。なお、筆者のバックボーンは純文学というよりはジャンル小説よりのため、圧倒的知識不足の中このエントリを記述した。指摘等どしどしお待ちしております。