文學ラボ@東京

(文学をなにかと履き違えている)社会人サークルです。第22回文学フリマ東京では、ケ-21で参加します。一緒に本を作りたい方はsoycurd1あっとgmail.comかtwitter:@boonlab999まで(絶賛人員募集中)。

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P+Dマガジンに『プログラミングで蘇る太宰治』を寄稿しました

小学館の文学系オウンドメディアであるP+Dマガジンに、『プログラミングで蘇る太宰治』と題した記事を寄稿しました。 pdmagazine.jp マルコフ連鎖でカオスな文章を生成するだけの内容ですが、ご興味ありましたら読んでいただけると幸いです。 詳しい実装につ…

オライリー書籍風の表紙が作れるという「O RLY Cover Generator」を使って文学フリマ前日に同人誌を作成した

www.lifehacker.jp はてブにオライリー風の画像作成ツールの記事が上がっていたので、これを使って実際に同人誌を作成してみた。 今までにも本サークルではオライリーっぽい表紙を使った同人誌を作成しており、その作成法についても soy-curd.hatenablog.com…

TensorFlowを用いた舞城王太郎の正体の類推

(これは第22回文学フリマ東京の原稿用に作成した記事です) 舞城王太郎は現代作家の中でも特異な地位を築いている。デビューは2001年、推理小説の文学賞であるメフィスト賞だが、2003年には純文学の賞である三島由紀夫賞を受賞している。文章は独自のスピー…

Pythonでカクヨムから小説のデータを拾ってきてMongoDBに入れるやつ作った

Pythonでカクヨムから小説のデータを拾ってきてMongoDBに入れるやつ作った。 github.com といっても、BeautifulSoupでhtmlをパースしただけなので、まあ、それだけの内容。一応タグ検索もできるようにしておいた。あと、念の為分かち書きもしておいた。どう…

『入門 舞城王太郎』構成メモ

第二十二回文学フリマ東京にて出品予定の、『入門 舞城王太郎』の構成メモです。現状原稿が3%くらいしかできていませんが、自らを追い詰めるためにとりあえず公開してみます。おもしろい本ができるといいですね。 ## イベント当日 2016/5/1(Sun) ## 原稿締め…

テーマ小説:「一行目に死体」(soy-curd)

彼の死因は窒息だった。死んでから十五年の間、彼の死を気に留める者は全く無く、彼はただ、無名の死体としてそこに存在していた。死体はこのように、ほとんど世間の関心と相容れないものだが、無論例外もある。例えば、ジャーマン・シェパードのブロンディ…

レビュー:舞城王太郎『スクールアタック・シンドローム』

短編集『みんな元気』から 「スクールアタック・シンドローム」、「我が家のトトロ」を抜粋し、描きおろし短編「ソマリア、サッチ・ア・スィートハート」を加えた構成でできているのが、この文庫『スクールアタック・シンドローム』です。舞城というとデビュ…

レビュー:『有頂天家族』森見登美彦

過去に久米田康治キャラデザでアニメ化もしている『有頂天家族』を読みました。簡単に言うと狸小説なのですが、一応パンツも出てくるので、パンツ小説でもあります。どういうことかと言いますと、数多出てくる狸の中で、「尻を齧られることが弱点」という狸…

2016年1月31日、文學ラボのサークル部会を行いました

2016年1月31日、新しい参加者の方との顔合わせを兼ねて、部会を行いました。 若干集合に手間取りましたが、無事に落ち合うことに成功。 腹ごなしにまずは神保町のエチオピアカレーで昼食を取り、その後、喫茶店に移動しました。 テーマ創作『カフェの中』創…

テーマ創作『カフェの中』(soy-curd)

サークル活動としてテーマ創作『カフェの中』を行います

文學ラボの活動として、各自同じテーマで作品を作る、という試みをすることとなりました。 今回のテーマは『カフェの中』となっています。 カフェをテーマに小説を書く、ということですので、日常系の話が出てくるか、奇想系の話が出てくるか、今から非常に…

小説系弱小サークルがイベント後の燃え尽き状態からいかに活動を継続していくかについて考えてみる

昨年の文学フリマに参加し、『実践 太宰治』という冊子を頒布していた文學ラボというサークルです。 小説や漫画のサークル運営をしている人は皆通る道なのかもしれませんが、前回参加において体力を使い尽くし、ほぼ活動と言える活動を行えていない状況です…

掌編「猿」

私はブログを生業としていて、ページビューを稼がないことには、日々の食事にも困ることになる。そこでいつもいつも、話の種を探している。人が聞きたがるものに限る。そこで、人が好む話の傾向をつかむため、私はニュースアプリをよく用いた。傾向を知り、…

謝辞

文学フリマにて本サークルに足を運びただいたかた、まことにありがとうございます。 三時頃には撤退してしまったため、『実践 太宰治』入手できなかった方もいらっしゃると思います。 もしぜひ手に入れたいという方がいらっしゃいましたら、個別に連絡いただ…

文学フリマに向けてHeokuとPythonを用いた小説風文章生成アプリ『Bungoo』を太宰治モードにしました

2015/11/24に行われる文学フリマ東京に向けて、HeokuとPythonを用いた小説風文章生成アプリ『Bungoo』を太宰治モードにしました。 http://bungoo.herokuapp.com/Bungoo/ ある程度文章を入力してから"Shift + Enter"を押すと、その語の後に出やすい単語を表示…

太宰治小説の単語バイグラムを用いた執筆補助プログラムの作成

(以下の文章は文学フリマに出品する『実践 太宰治』の原稿です。) はじめに 前章では太宰治『人間失格』のテキストに用いられている単語を抽出し、可視化を行った。これで、太宰治の小説構造への理解が、多少なりとも深まったかもしれない。ここでもし、あ…

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化 その2

(この文章は秋の文フリ用の原稿です。) Kibana 前章(http://boonlab.hatenablog.com/entry/2015/10/26/000958)では、ElasticSearchへの小説データのインポートを行った。 それでは、それらのデータをデータ可視化ツールであるKibanaを用いて可視化していき…

第二十一回文学フリマ東京のブースが発表されました

今回の文学フリマの配置は、 ブース位置 : イ-33 (Fホール(2F)) カテゴリ : 小説|その他 となっております。今回の新刊は(落とさなければ)『実践 太宰治』というタイトルの本になりそうです。 群馬文明のときに出した『実用 どんぐりと山猫』と同じく、オ…

PythonとElasticSearch、Kibanaを用いた太宰治小説の可視化

(以下の文章は秋の文フリの原稿です) はじめに 読書という行為を、時間を抜きにして語ることはできない。例えば20000字程度の短編小説ならば、仮に分速500文字で読書可能だとすると、40分もの時間をわたしたちはそのテキストと向かい合うこととなる。わた…

『実践 太宰治』用のgithubリポジトリを作った

文フリで出す予定の、『実践 太宰治』用のリポジトリをgithubに作成しました。 github.com 完成した暁には、git cloneしてからビルドすればpdfが入手できるようになる見込みです。 以上、宜しくお願いいたします。

太宰治トリビュート掌編『トカトントン』

トカトントンが流行って、もう一年程になる。トカトントンというのは幻聴の一種で、罹患している患者はいつも、なにかに熱中すると急に幻聴が起こり、やる気が減衰してしまう。原因は菌ともウイルスとも不明で、ただ代々木公園に行くと罹るという流言だけが…

太宰治トリビュート小説『グッド・バイ』

(急遽文学フリマで太宰治トリビュートをやるかもしれない雰囲気になったので、 太宰治トリビュート小説を以下に掲載します) ○ ○ ○

本日の小説

「猫を食べたことは残念ながらまだないが、猫に食べられそうになったことは一度だけある。あれは黒と薄灰色のぶち猫だった。確か首輪をつけていたな」 先生はそう言うと、恐怖のあまり、痩せた体をぶるっと震わせた。よっぽど恐ろしかったのだろう。呼吸も不…

社会人文芸サークル「文學ラボ(仮)」参加者募集

soy-curd.hatenablog.com 要旨 今年秋の文学フリマ*1への参加を目指し、「文學ラボ(仮)」を立ち上げます@東京。 *1:小説系同人イベント

本日の小説

人はまだ、保存されることに完全に慣れたわけではない。私などは、保存されたところでせいぜい誰に見られるでもなくただただ暗闇の中で眠りこけていれば良い。楽なものだ。隣の小島さんとは比べ物にならない。 小島さんはタクシーの女性ドライバーで、職業柄…

すべての天才ではないpixiv作家・なろう作家に届けたい、又吉直樹『火花』のすごさ

はじめに 本日又吉直樹『火花』を読了し、ここには創作活動のためのエッセンスが詰まっていると感じました。 その過程で考えたことが、他のweb上で創作活動行う方々に参考になればと思い、 このエントリを記述します。*1 火花作者: 又吉直樹出版社/メーカー:…

社会人になってから一冊もSFを読む気がなくなっている件について

※注 最近、可能性2が払拭されたおかげでSFを読むようになりました! はじめに 社会人になって以来、「心の底からSFを読みたい!」という気持ちが湧き上がりません。 無論世の中には延々とSFを読み続けている方々もいるわけで、SFを読まなくなってしまった原…

村上春樹「風の歌を聴け」のコスパの良さについて

村上春樹「風の歌を聴け」のコストパフォーマンスが異常に良いので、それについて書きます。 値段 BOOKOFFで¥100。書店で買っても¥390円で手に入るコスパの良さです。ほとんど全てのラノベより安いことに注目していただきたいです。 文学性 あの村上春樹のデ…

増田文学が芥川賞を取れる可能性についての考察

増田*1を読んでいると、ときたま「文学」タグがついているものが目に入る時がある。その中には、すさまじく文才が溢れている文章が紛れ込んでいる場合があり、うっかり読んでしまうと、その才能に歯ぎしりすることになる。その過程でつい、「もしや増田って…

本日の小説

量子力学の講義の後、酒を無性に飲みたくなった。酒を飲むには、この講義棟のある山を、何らかの手段で降りなくてはならない。私の財布の中に、タクシーチケットが複数枚あるのは知っていた。しかし、それらは酒を飲んだ後、家に帰るのに確実に必要になる。…

2000年~2010年までの芥川賞受賞作品の傾向について

はじめに 2000年代の芥川賞受賞作品の傾向についての考察を行っていく。なお、筆者のバックボーンは純文学というよりはジャンル小説よりのため、圧倒的知識不足の中このエントリを記述した。指摘等どしどしお待ちしております。